絵本の紹介(赤いポストとはいしゃさん)
みなさん絵本を読みますか?わたしはたくさん読みます。
この歳になって絵本を読む方の多くは子供ためですが、わたしは違います。
絵本が好きだからです。
ですからわたしが紹介する絵本は子供が好き、と言うわけではなく大人の方が読んで面白い絵本を紹介したいと思います。
赤いポストとはいしゃさん
作:薫くみこ
絵:黒井健
山のふもとの小さな町の歯医者さんは腕がよく親切でいつも満員です。
その日女の子は帰りの遅いお母さんを待っていました。女の子は先生の宿題を手伝ってあげることに。
先生の宿題というのは手紙を書くことが苦手な先生が、遠く離れた母へ手紙を送ることです。
女の子がクレヨンで元気いっぱいに書いた手紙を送るため、赤いポストに出しに行きました。
するとその裏でリスがなにやらポストをかじってしまって前歯が欠けているよう。
先生は治療室に戻りリスの前歯を治療してあげました。リスはお礼に、先生の苦手な手紙を書いてポストに出しました。
元どおりになったリスの前歯の話が山じゅうに広がり、動物たちは次々に治療にやってきます。
牙の折れたイノシシ、歯磨き嫌いのくま、ほっぺたがはれたきつね。みんなお礼に手紙を先生の母へ送りました。
そんな日が続いたある日先生はふとお父さんとの事を思い出す。そしてお父さんに向けてこんな手紙を書きました。
「散歩のときよく草笛を吹いてくれたね。あの草笛の曲をもう一度聴きたいです。」
天国のお父さんへ届くように祈り赤いポストへ。
しばらく経った日の深夜、お客さんが訪ねてきました。
赤いポストです。
「先生、わたしは最後の仕事にふさわしい、素敵な手紙を預かってきました。わたしの口の中を見てもらえますか」
そして先生はポストの口の中をのぞくと
…
次のページいち面に広がった絵、心惹かれる文章、これがわたしの心をわしづかみにしました。
「わたしは最後の仕事にふさわしい」ってポストの言葉も気になりますね。
ぜひ読んで見てください。